山行記録

扇ヶ鼻~星生山、驚愕の人出を避けマイナールートで紅葉散策 (3)

投稿日:2020年11月9日 更新日:

岩井川岳分岐から望む扇ヶ鼻の紅葉

岩井川岳分岐から望む扇ヶ鼻の紅葉

 最後の紅葉ポイント、岩井川(いわいご)岳へと伸びる草台地。ここから望む扇ヶ鼻の紅葉は圧巻であった。一点の雲もない碧空を背に、どっしりと構えた全山が燃えている。
 「凄い!」と声を出した後は、息をのんで立ち尽くすのみだ。

※ 前回の山行レポートはこちら >扇ヶ鼻~星生山、驚愕の人出を避けマイナールートで紅葉散策 (2)

※ 本稿は2020年10月24日の山行記録を、11月9日にアップしたものです。

扇ヶ鼻南斜面を染める錦繍の彩り

扇ヶ鼻の紅葉

 扇ヶ鼻山頂を13時過ぎに出発。周囲の紅葉を楽しみながら20分ほど下ると、いきなり広々とした草台地が開ける。後ろを振り返ると、扇ヶ鼻の紅葉が姿を現し始める。

扇ヶ鼻の紅葉

 噂に聞いていた扇ヶ鼻の紅葉、やっと見ることができた。何枚もシャッターを切りつつ、思わず「凄いねぇ!」「いいねぇ」と声が出てしまう。ここでも極上の綾錦を飽かず眺め尽くす。

扇ヶ鼻の紅葉

 周囲には誰も見当たらない。我々だけで独占していいのだろうか、と余計な心配をしてしまうほどだ。

扇ヶ鼻の紅葉

 午前中は濃いガスに包まれて分からなかったが、もし晴天だったなら、この錦繍(きんしゅう)の山容を望みつつ山頂をめざせたのだろう。

 岩井川分岐から左をとり、岩井川岳(1,522m)をめざす。秋空の下、広々と開けた草台地をハイキング気分で進んでいく。前方右手には阿蘇五岳がかすんで見える。

岩井川岳

 振り返ると扇ヶ鼻全山が赤く燃えている。この絶景を誰かと共有したいという思いと、誰にも知られたくないという気持ちが入り交じり、複雑な心境だ。

扇ヶ鼻の紅葉

碧空を背に燃える扇ヶ鼻、たまらん‥‥。

 13時38分、岩井川岳山頂着。

岩井川岳

 しばらく展望を楽しんだ後、分岐に引き返す。

扇ヶ鼻の紅葉

 後は周囲の紅葉とアセビのトンネルを楽しみながら、のんびり下山するのみ。

扇ヶ鼻の紅葉

 うららかな陽光を浴び、のんびり瀬の本登山口をめざす。下山中に遭遇した登山者は10名足らずであった。

扇ヶ鼻

 15時1分に駐車場着。静かで充実した山行を堪能でき、大満足だ。

瀬の本登山口駐車場

 

わかば荘での宴

 今夜の宿は、いつもお世話になっている筋湯温泉「わかば荘」。湯治宿なので、素泊まり(自炊)が原則。鍋、かま、食器、ガス、電子レンジ、冷蔵庫まで揃っているので、食材・酒と調味料さえ持参すればよい。

 筋湯温泉と同じ源泉(だと聞いている)の内風呂で汗を流し、のんびり気ままに過ごせるのが有り難い。

筋湯温泉 わかば荘

 昨日作っておいたスモークチーズとくん玉(燻製煮卵)をつまみに、まずは湯上がりのビールを一杯。皿洗いの手を抜くため、ラップで皿を覆っているのが興ざめだが‥‥。

スモークチーズとくん玉

 続いて、にわか仕立ての「鯛の昆布しめ」でワインを一杯。B氏によると、①ラップを広げた上に塩昆布をばらまく、②その上に鯛の刺身をのせ、ラップで包んでもむ。③冷蔵庫で30分から1時間置くと完成、だそうである。
 これは簡単にできて、なかなかのうまさであった。グルメの山友がいてくれると、実にありがたい。

即席鯛の昆布締め

B氏流「即席鯛の昆布締め」

 メインディッシュは鶏の水炊き。このあたりになると飲み食いと雑談に忙しくて、写真は撮れていない。うどんでシメて、満腹、満腹。腹がくちくなると、まぶたがくっついてくる。
 狙っていた紅葉スポットを全て堪能できた満足感と、うまい料理と酒で陶然となり、いつものごとく9時過ぎには全員轟沈であった。

 

 よろしければ他の山行記事もどうぞ。50歳から山歩きを始めたシニアの山歩きレポートです。お役に立つ情報があれば幸いです。
◆ 過去の山行レポートは、こちら カテゴリー「山行記録」関連記事へのリンク

 

-山行記録
-, , , ,

執筆者:


  1. […] 扇ヶ鼻~星生山、驚愕の人出を避けマイナールートで紅葉散策 (3) […]

  2. […] 扇ヶ鼻~星生山、驚愕の人出を避けマイナールートで紅葉散策 (3) […]

関連記事

平治岳、ミヤマキリシマの開花偵察に出かけてきた。

 くじゅう連山の平治岳(1,643m)に急遽出かけてきた。もちろんん、ミヤマキリシマの開花状況を偵察するためである。

犬ヶ岳、新緑に染まる登山道をたっぷりと歩く

 好天に誘われ、新緑に染まった山をたっぷりと歩きたくなった。山友のB氏から「現地集合、現地解散で『密接』を避けて歩きませんか」、とのお誘いがかかる。

扇ヶ鼻~星生山、驚愕の人出を避けマイナールートで紅葉散策 (1)

 紅葉のピークを迎え、驚愕の人出が予想されるくじゅう連山。確実に駐車場を確保でき、静かな山行が楽しめるマイナールートを歩いてきた。

岳滅鬼山、深倉園地から紅葉きらめく峰入り古道を周回

 本日は所属するアタック山の会の臨時山行、山は岳滅鬼山。急登、やせ尾根、ハシゴ、ロープを使った岩場昇降等が楽しめる山で、月例山行では少し物足りないメンバー対象のコース設定。

四国遠征レポート(3) 剣山、「昼寝を誘われるような」広々とした山頂

 2019年5月2日、四国遠征2日目。今日は剣山から次郎笈(じろうぎゅう)に縦走し、大劔神社を参拝するルートを歩く。


管理人の “がしん” です。
2018年3月にリタイヤしました。
このサイトは、シニアライフを楽しく生きるためのあれこれと、子や孫に語り伝えておきたい「人、もの、コト」の保管庫です。

もっと詳しいことが知りたい方は、こちらをどうぞ。

【好きなこと】旅行、山歩き、映画鑑賞、読書、酒…
【好きな言葉】「着眼大局、着手小局」
【家族】妻と二人暮らし。子2人、孫3人

  • 314666総閲覧数:
  • 392月別閲覧数:
  • 218778総訪問者数:
  • 314月別訪問者数:
  • 2019年1月24日カウント開始日:
2024年5月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031