英彦山の紅葉が見たくなり、11月5日、8日、10日と3日間歩いてきた。全て北西尾根を利用して(登り2回、下り1回)の日帰り山行だったが、このルートの紅葉にすっか魅了されてしまった。
今回はいつもと趣向を変え、写真主体の山行レポートである。
※ 本稿は2020年11月5日、8日、10日の山行写真を、11月17日にアップしたものです。
目次
英彦山の北西尾根とは
英彦山・中岳の山頂から緩い曲線を描いて北西へ延びる大きな尾根がある。通称「北西尾根」、この尾根上をたどる登山道は正規ルートではなく、道標もない。だが踏み跡はしっかりしており、どなたかが設置してくれた番号札をたどって進めば、まず迷うことはない。
美しい落葉樹を縫って静かに歩ける、お気に入りのルートである。
岩場に設置されたハシゴには注意が必要だが、慎重に昇降すれば、特に問題はない。
※ 英彦山北西尾根を下山した時の記事はこちら >英彦山、新緑のシャワーを浴び、ケルンの谷から山頂へ
銅(かね)の鳥居、豊前坊の紅葉(11月5日)
11月5日。まずはカメラのテストを兼ね、山ろくの銅(かね)の鳥居を撮影。本日は収納棚の奥に眠っていた一眼レフを引っ張り出してきたのだ。
10年ほど前に友人から譲ってもらったCanonのEOS。大きくて重いので、めったに使ったことがない。山歩きや旅行で使うのは、もっぱらコンパクトデジカメばかりだ。
今日は撮り歩き主体のぶらり山行なので、ザックに入れてきた。
このあたりは、紅葉のピークまであと数日待つ必要がありそうだ。
続いて豊前坊の高住神社に移動し、駐車場周辺の紅葉を撮ってみる。
北岳からの眺望を堪能(11月5日)
北岳山頂直下の草広場のような所。豊前坊から登り、あまりの展望のよさに誘われ、ここでコーヒータイムとしゃれ込むことにした。
この日はよほど空気が澄んでいたようで、九州北部の主な山々がくっきりと浮かんで見えた。英彦山から阿蘇五岳と雲仙普賢岳を視認できたのは、今回が初めてである。
帰宅後に、グーグルマップで各山頂までの直線距離を測定してみたので、参考までにそれも記載しておくとしよう。
まずは、由布岳(1583m)と鶴見岳(1374m)。由布岳までの距離は約50km。
その右横には、くじゅう連山。盟主久住山(1786m)までは約50km。
その右奥には、阿蘇五岳の涅槃像。最高峰・高岳(1592m)までは約70km。
根子岳の格好良い稜線まではっきりと確認できる。
そのはるか右手に遠望できるのは、何と雲仙普賢岳(1369m)。ここから約100km、雲海の彼方にぽっかり浮かんで見える。
中岳へと続く登山道、ブナ林と眺望を楽しみながら歩ける大好きな道だ。
英彦山の紅葉あれこれ(11月5日、8日、10日)
これから先は、英彦山の紅葉の写真である(一眼レフとコンパクトデジカメの2台で撮影)。北西尾根の紅葉が大半だが、それ以外のものも含んでいる。
拙い写真で恐縮だが、英彦山の紅葉の素晴らしさを知っていただく一助にでもなれば、幸いである。
ふかふかの落葉を踏みしめて登る北西尾根の登路。
少し高度を上げると、周囲は鮮やかな彩りで満たされる。
そばに近寄り、じっくり眺めてはシャッターを押す。
50分ほど登ると傾斜がゆるやかになり、一休みするのに絶好の場所がある。ここの紅葉は実に素晴らしかった。
「君、可愛いねぇ」なんて話しかけながら撮ると、いい写真になるそうだ。
たまらんなぁ‥‥。
紅葉だけでなく黄葉も豊かだ。
「こりゃ、先に進めんわ」とつぶやきながら、カメラを構える男性2人組。同感である。
小生も今年最後の「森の輝き」を味わいつくすとしよう。
「君たち、可愛いね」と声に出してみたら、赤面してしまった。誰もいないのに。
おまけ
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