「英彦山のドクロ岩、行ったことありますか?」不意にSさんから尋ねられたが、そんな恐ろしい岩など知るはずもない。
数日後、「アタック山の会の臨時山行で行きませんか」とのお誘いのメール。白岳(772m)という未踏ピークも歩くとのこと、好奇心にかられ出かけてきた。
※ 本稿は2022年3月13日の山行記録を、3月18日にアップしたものです。
コースと活動概要
09:05 英彦山大権現駐車場(登山者用)~ 10:00 ドクロ岩(双戸窟)~ 10:15 703m ピーク ~ 10:50 虚空蔵窟 ~ 玉屋神社分岐 ~ 11:37 白岳(772m)~ 12:07-12:43 泉蔵坊跡(昼食)~(旧道跡)~ 13:14 英彦山大権現 ~ 13:30 駐車場
※ 参加メンバー:9名(アタック山の会メンバー)
活動時間(含む休憩時間) | 4時間27分 |
活動距離 | 4.4km |
累積標高上り/下り | 475m/468m |
カロリー | 2,216 kcal |
写真中心の山行メモ
ネットで「ドクロ岩 英彦山」で検索してみると、なるほどドクロの形の岩がある。奉弊殿から徒歩20分余りの場所に位置するようだ。
歩き慣れた道を進むのは芸がないと思ったのか、Sリーダーは英彦山大権現から谷を詰め、尾根に乗り上げてドクロ岩をめざすルートを選択。帰路は白岳という未踏峰を踏み、後は道なき道を地形図、コンパス、GPSを頼りに下るとのプラン。念のためヘルメット必携というお達しであった。
通い慣れた英彦山だが、こんなルートがあるとは知らなかった。
英彦山大権現の登山者用駐車場に車を駐め、福太郎の工場横の舗装道(林道?)から取り付く。
すぐに舗装道は途切れ、ゆるやかな登り道に。踏み跡と赤テープをたどって進む。
林立する杉の間を縫うように、ゆっくりと高度を稼いでいく。
取り付きから約20分ほど進んだ地点に、高さ30cmほどのちっぽけな私標が。つい最近、どなたかが設置してくださったらしい。
ここから左をとり、尾根に乗り上がるようだ。
小さな沢を渡渉し、尾根に上がる道を探す。この辺りが迷いやすい地点のようで、赤テープもあまり頼りにならないようだ。
何とか尾根に上がる道を見つけ、淡々と高度を稼いでいく。
尾根に沿って80mほど高度を上げると、双戸窟(ドクロ岩)を示す私標を発見。ここから10分ほどでドクロ岩への分岐がある。
目印の巨石から右に下ると、二つの眼窩がおちこんだドクロの顔が‥‥。
皆さん、興味津々で観察に余念がない。
下から見上げると、少したれ目気味なのも愛嬌というもの。ここで小休止し、水分補給とした。
ドクロ岩から少し登ったところの703mピーク。樹木に覆われ、展望は余りきかない。
ピーク少し先の露岩帯を登ると、展望が開けている。Sリーダー、ご機嫌の様子。
展望はまずまずというところ。
少し進むと、苔に覆われた墓石が居並ぶ墓地が現れる。広い墓地を抜け、
数分登ると、奉弊殿から玉屋神社に続くおなじみの登山道に突き当たる。九大生物研究所分岐の近くのようだ。
右をとり、玉屋神社方面に進む。
途中、「虚空蔵窟まで100m」の道標から左へ。きつい登りを上へ上へと進む。
虚空蔵窟。覆いかぶさるような巨大な石、その下に広がる静寂な空間。
虚空蔵菩薩像(多分)と弘法大師像が安置されていた。
虚空蔵窟からの下りは、結構な急坂。転倒・落石に備え、すでにヘルメット着用のメンバーも‥‥。
白岳にいたる分岐(道標なし、赤テープがあるだけ)で全員ヘルメット着用。ここから先は、踏み跡も定かではない道が続く。
11時37分、白岳(772m)山頂着。本日の最高峰である。
ここから先は、南西に伸びる尾根を地図とGPSを頼りに下り、泉蔵坊跡を目指す。急降下のような下りのため、補助ロープを設置。
道などないため、足を置きやすい場所を探しながら下っていく。
補助ロープ2ピッチで傾斜が少しゆるむので、後は各自歩きやすいルートを選び尾根を下る。しばらく下ると、僧坊跡の空き地が見えてくる。
12時10分、泉蔵坊跡に到着。お社と弘法大師像にお参りし、昼食とした。
英彦山大権現へと下る旧道で、ミツマタの群落に遭遇。ほころび始めた黄色の花が何とも可憐である。春は確実に近づきつつあるなぁ。
突然現れた塞(さや)の神。横には「日本古来より伝わる子宝、安産の神様です。おさわりの上、ご祈願ください。」とある。
この後、近くの深倉峡に祀られている〇〇石について、K氏と大いに話が弾む(笑)。
13時30分過ぎ、無事に駐車場着。未踏ルートを味わい、楽しい山歩きができた。
帰宅後のビールが美味かったのは、言うまでもない。
よろしければ他の山行記事もどうぞ。50歳から山歩きを始めたシニアの山歩きレポートです。お役に立つ情報があれば幸いです。
◆ 過去の英彦山の山行レポートはこちら >
初詣でを兼ねて英彦山へ
初冠雪の英彦山、今季初の霧氷に出合う
英彦山、新緑のシャワーを浴び、ケルンの谷から山頂へ
英彦山、北西尾根の紅葉を撮り歩く
英彦山、四王寺の氷瀑から厳寒の南岳へ
◆ 過去の山行レポートは、こちら
>カテゴリー「山行記録」関連記事へのリンク
[…] 英彦山、四王寺の氷瀑から厳寒の南岳へ 英彦山、ドクロ岩を訪ね白岳経由で周回 英彦山、新緑を求めて北西尾根へ […]
[…] 英彦山、四王寺の氷瀑から厳寒の南岳へ 英彦山、ドクロ岩を訪ね白岳経由で周回 英彦山、新緑を求めて北西尾根へ […]