5月1日に黒髪山を歩いたばかりなのに、「また山か」と言われそうである。5月3日は、山友のS氏と裏英彦山ルートを歩いてきた。
S氏はこの3月で円満退職。4月から再就職した職場は土日が出勤、週休日は平日とのこと。ウイークデイは山のお相手不在ということで、「サンデー毎日」(?)の小生にお声がかかったという次第。
もっとも5月3日は祝日なので、関係はなかったのだが‥‥。
※ 本稿は2022年5月3日の山行記録を、5月7日にアップしたものです。
コースと活動概要
0841 高住神社 ~ 0857 薬師峠 ~ 北岳の肩 ~(裏英彦山ルート)~ 1016 ケルンの谷 ~ 1125 中岳・南岳縦走路出合 ~ 1131 南岳山頂 ~ 1145-1222 中岳山頂 ~(北西尾根)~ 1308 バードライン分岐 ~ 1325 県立英彦山青年の家スキー場 ~ 1346 高住神社
※ のんびり歩き、随所で写真撮影を行ったため、所要時間は参考になりません。
※ 参加メンバー:2名(S氏、がしん)
活動時間(含む休憩時間) | 5時間04分 |
活動距離 | 6.2km |
累積標高上り/下り | 684m/685m |
カロリー | 2,296 kcal |
写真中心の山行メモ
高住神社着が8時20分。道路沿いの駐車場が満車のため、下の第二駐車場の空きを見つけ、何とか駐車。青空と萌え立つ新緑が目に鮮やかだ。
薬師峠の先から裏英彦山ルートに取り付き、杉林の尾根を登っていく。
北岳の肩を過ぎると、お待ちかねの裏英彦山ルートだ。ここから先は、手つかずの自然と言ってよい落葉樹の森が続く。
生命が爆発するような若葉の洪水にこちらの心もうきうきとしてくる。青空に映える蛍光色の緑に、テンションが上がってくる。
山が生きる喜びに震えているようだ。
10時16分、ケルンの谷到着。高住神社から約1時間30分だ。
これから先の急登に備え、行動食休憩とする。S氏は撮影に余念がないご様子。
さあ、南岳山頂まで標高差250mの直登に出発だ。ケルンの谷で言葉を交わしたご夫婦が、先を歩いていく。
山慣れたご夫婦のようで、美しい森の全てをいとおしむような歩き方である。我々も見習って、ていねいに歩を進めていくとしよう。
途中で見つけたシャクナゲの群生に目を奪われ、ホッと一息。
汗を拭きながらの撮影タイムだ。
これから開花しようという花芽もなかなかいいなぁ。
中岳と南岳を結ぶ縦走路まで、あと少し。最後の急坂をゆっくり登っていく。
ケルンの谷からの急登の終わりを示す100番の札。風雨にさらされ、薄汚れていたため、これまで気づかなかった。
南岳へ向かう縦走路でスマホをいじるS氏。「緑さす縦走路にてメール打つ」と一句浮かんだが、月並みであった。
11時31分、南岳山頂に到着。高住神社から3時間弱だ。
中岳山頂に目をやると、上宮の崩壊ぶりが目につき、心が痛む。
GWとあって、中岳山頂は登山者でごった返していた。人影を避けて昼食をとり、食後のコーヒーまでゆっくりと楽しむ。
さて、下山はいつも通りの北西尾根。2週間前につぼみだったシャクナゲ、もう開花している頃だろう。
中岳から北西尾根を下り始め、しばらくして表れる「迂回路」の私標。迂回せずにそのまま進み、岩場のあたりへ近づいていくと‥‥、
ヤッター! 満開のシャクナゲだ。
2週間前は、こんなつぼみだったのに、
今を盛りと咲き誇るピンクの花々。
陽光を受け、透き通る薄紅の花びら、
これから開こうとする花芽、何とも可憐である。
つぼみの濃い紅色が、開花するにつれ淡紅色から薄桃色に変化していく。このグラデーションが何とも言えない。
近くにも満開のシャクナゲが数本、こりゃあ、先に進めんわい。
S氏も撮影とメール発信に夢中である。
何枚もシャッターを押し、シャクナゲとの名残を惜しんでハシゴを下ると、
今度は艶(あで)やかなミツバツツジが新緑に映えている。
若葉と黒々とした幹のコントラストの中を下っていくと、
またまた満開のシャクナゲ。
北西尾根ルートの最後を飾るのは、若葉と苔むす岩々が織りなす幽玄の世界。
昨夜の雨が新緑を洗い、岩苔を潤し、何とも幻想的な情景を演出してくれる。何度も深呼吸をしたくなるような森の美しさだ。
森を抜け県立青年の家スキー場に出れば、後は九州自然歩道をのんびり歩くだけ。
13時46分、高住神社に到着。駐車場はGWとあって、ほぼ満車状態のまま。
緑に染まるような山歩きをたっぷりと楽しむことができた。美しい自然を堪能させてくれた英彦山に、感謝!
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