猟師岳南峰展望所から望む阿蘇五岳
10月22日は所属するアタック山の会の月例山行日。紅葉登山者でごった返すくじゅう連山の名峰を避け、「穴場」(と勝手に思っている)猟師岳(猟師山)に出かけてきた。
山行後は石松野草園を訪問し、「秘密の花園」を見学。
※ 本稿は2023年10月22日の山行記録を、10月24日にアップしたものです。
コースと活動概要
0921 九重森林公園スキー場駐車場 ~ 猟師山取付 ~ 林道出合 ~ 1023-1042 猟師山 ~ 1053-1102 猟師山南峰展望所 ~ 合頭山分岐 ~ 1144-1231 合頭山 ~ 合頭山分岐 ~ スキー場分岐 ~ 1330 スキー場駐車場
※ 参加メンバー:13人(アタック山の会メンバー)
活動時間(休憩時間) | 4時間08分(1時間04分) |
活動距離 | 7.2km |
累積標高上り/下り | 513m/511m |
カロリー | 1,091kcal |
写真中心の山行メモ
今回の山行はCL(チーフリーダー)を担当していたため、じっくりカメラを構える機会がほとんどとれなかった。
よって猟師岳・合頭山のコースの様子を知りたい方は、次の過去記事をご覧いただきたい。
- 「猟師岳・合頭山、阿蘇とくじゅうを一望する縦走路」(2020 年10月25日)
- 「猟師山、「森の貴婦人」オオヤマレンゲに会いに行く」(2019年6月24日)
ざっくりと写真中心のメモを記すと‥‥、
九重森林公園スキー場着が午前9時頃。事前に駐車場の使用とスキー場への立入許可を受けていたので、ぞろぞろとゲレンデ内を登り始める。
第一リフト終点の右奥フェンスが本日のコースの取付となる。ここから先は、目印テープを頼りに約40分の登り。
広葉樹の森を少し歩くと分岐の私標が。本日は左の「カメコース」をとる。
すぐに林道に出合い、右に30mほど進むと猟師岳への取付点が見つかる。
落葉樹の森を抜けると、背丈よりも高く伸びたすすきの群生がどこまでも続く。前方を覆い尽くすすすきをかき分け、定かではない踏み跡をたどるのは結構大変である。
先頭を行く小生、テープを見落とすこと2回。皆さんに迷惑をかけてしまった。
長く続いたススキの群生を抜けると、一気に展望が開ける。視界の利かない中を登り続けたストレスもあり、広々とした展望が実に嬉しい。「苦あれば楽ありよね」との声が背後から聞こえてくる。
10時23分、猟師岳(1423m)山頂着。スキー場から約1時間の登りであった。
したたる汗をぬぐい、一息つく。まだくじゅう連山の展望は視界に入らない。
少し東に進み合頭山へと続く縦走路に出合うと、女性メンバーから歓声が上がり始める。前方に圧巻の大展望が広がるからだ。
どの山頂も赤く染まり、紅葉で色づいているのがよく分かる。特に正面の扇ヶ鼻は山全体がドウダンツツジの赤で染め上げられ、圧倒的な存在感だ。
「凄いねぇ!」と何度も繰り返すのは、今年春の入会メンバー。
さぁ進路を右にとり、猟師岳南峰展望所に向かうとしよう。
南峰展望所にいたる登山道は、国土地理院の地形図には記載されていない。しかし、実際にはしっかりとした踏み跡が続いている。実はこの展望所、くじゅう連山の中で阿蘇に最も近く、スケールの大きな展望が楽しめる穴場なのだ。
メンバー全員、初めて味わう眺望に飽かず立ち尽くすのみ。「あれが根子岳、その横が高岳で‥‥」と山座同定に余念がない方々も。
この日は絶好の秋晴れに恵まれ、阿蘇五岳だけでなく、祖母・傾の稜線のかなたに大崩山とおぼしきピークまで確認できた。
たっぷりと絶景を楽しんだ後は、きびすを返し合頭山への縦走路を歩くとしよう。今度は紅葉に染まるくじゅう連山を右に眺めながらの稜線歩きだ。
こんな感じの気持ちのよい縦走路を歩いていくと、ご機嫌な気分になってくる。脳内で幸せ物質セロトニンが分泌されているのだろう。
路傍に咲き残った山らっきょうの花もいとおしい。
合頭山に着いたのが11時44分。すでにファミリーハイクのグループが、楽しく談笑中。
阿蘇、くじゅう連山、涌蓋山、それぞれ好みの山を眺められる場所に腰を下ろし、ゆったりとしたランチを楽しむ。
下山は、縦走路をスキー場分岐までもどり、下っていくだけ。猟師岳山腹の紅葉に目をやり、おしゃべりに興じながらスキー場をめざす。
明るい陽光と一面のグリーンでテンションが上がったのか、皆さんゲレンデの好きな場所を下りていく。
駐車場着が13時30分。4時間余りの楽しい高原ハイクだった。
この後、車で10分ほどの石松野草園に移動し、「秘密の花園」を見学。そのエピソードは次回の記事でご披露させていただこう。
※ 本記事の続きはこちら >石松野草園、山野草を愛する人の「秘密の花園」
よろしければ他の山行記事もどうぞ。50歳から山歩きを始めたシニアの山歩きレポートです。お役に立つ情報があれば幸いです。
◆ 過去の山行レポートは、こちら >カテゴリー「山行記録」関連記事へのリンク
◆ くじゅう連山の紅葉観賞レポートは、こちら >
- 三俣山、極上の紅葉が始まる予感
- 扇ヶ鼻、スガモリから撤退後に再入山し、紅葉観賞。
- 三俣山、期待した紅葉はまだまだであった
- 猟師岳・合頭山、阿蘇とくじゅうを一望する縦走路
- 扇ヶ鼻~星生山、驚愕の人出を避けマイナールートで紅葉散策 (3)
- 扇ヶ鼻~星生山、驚愕の人出を避けマイナールートで紅葉散策 (2)
- 扇ヶ鼻~星生山、驚愕の人出を避けマイナールートで紅葉散策 (1)
- 大船山、赤く染まる御池(おいけ)に酔う
- 三俣山の紅葉偵察、長者原から大曲登山口までテクテク歩く
- 一番水から佐渡窪まで、紅葉に包まれ日だまりハイク
- 扇ヶ鼻・久住山、赤川登山口から周回山行 (2)
- 扇ヶ鼻・久住山、赤川登山口から周回山行 (1)
- 三俣山、今年も大鍋・小鍋の紅葉を満喫
- くじゅうの黒岳で「陽だまりハイク」を楽しむ
- 錦繍のくじゅう連山を歩く(3) 大展望の大船山
- 錦繍のくじゅう連山を歩く(2) 燃える三俣山
- 錦繍のくじゅう連山を歩く(1) 燃える三俣山
[…] ※ 本記事は、山行レポ「猟師岳、阿蘇・くじゅうの大展望を味わう高原ハイク」の続きです。 […]